
求人票の「月給25万〜40万」を見て、幅が広すぎて実態が分からない。

学会で再会した同期が、自費リハに移って年収が上がっていた。自分はこのままでいいんだろうか。
「訪問看護 給料 安い」と検索する理由は、この先の生活への不安からではありませんか?
理学療法士として18年、訪問看護ステーションで10年以上勤務してきた私が、給与の仕組みと実態を解説します。
読み終える頃には、「安い」という漠然とした不安が、「自分の給与体系がどちらの型か」を確認する行動に変わっています。
看護師の方で、担当者に相談しながら進めたい場合は、看護師専門のサービスという選択肢もあります。
訪問看護の給料が「安い」と感じる理由

求人票を並べても、給与の実態がつかみにくいのが訪問看護です。理由は主に3つあります。
同じ「訪問看護」でも、基本給が高く安定した職場と、基本給は低めでもインセンティブ次第で伸びる職場があります。求人票の給料の幅が広いのは、この2つの型が混在しているからです。
訪問看護の給与体系は大きく2つの型がある

まず、自分の職場(またはこれから応募する職場)がどちらの型かを知ってください。
同じ「訪問看護」でもこれだけ違います。


インセンティブ型の職場では、件数が減っただけで月2万円変動することもあります。悪い仕組みではありませんが、自分がどちらの型に向いているかを知らずに入ると、この変動が「給料が安い」という不満に変わります。利用者さんの割振りを上司が決める場合には思ったほど訪問件数を増やすことが難しいです。
訪問看護の手取りを増やす3つの方法

転職だけが答えではありません。今の職場でもできることがあります。
方法1 給与体系が合っているかを確認する
まず、自分がインセンティブ型なのに件数を抑えられて不満なのか、基本給型なのに頑張りが反映されず不満なのかを整理してください。前者なら件数の調整を相談する、後者なら転職で型を変える、と打ち手が変わります。
方法2 資格・加算につながるスキルを増やす
特定の研修や資格が、手当や加算につながる職場があります。ケアマネジャーや専門的な研修は、資格自体が直接給与に反映されなくても、キャリアの選択肢を広げます。
私自身、ケアマネジャー資格取得に向けた勉強法とおすすめ教材にまとめた学びが、その後の働き方の幅を広げてくれました。
方法3 転職で給与体系ごと選び直す
同じ訪問看護でも、給与体系が違う職場に変えるだけで、手取りが変わることがあります。オンコール手当・処遇改善加算の還元率・賞与の有無も、職場によって差があります。

給与の話は面接で聞きにくいと感じるかもしれません。でも「モデル年収を教えてください」「賞与の実績はどのくらいですか」は、ごく普通の確認事項です。聞かずに入って後悔するより、聞いて選ぶ方が納得できます。
訪問看護のリハ職(PT/OT/ST)の給料事情

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の訪問看護でも、事情は近いものがあります。
訪問リハの給与も、病院勤務より歩合の要素が強い職場が多く、件数と単価で月収が変わります。一方で、病院での昇給カーブが緩やかなことに悩んで訪問に移る人も少なくありません。
病院と訪問での違いは、【理学療法士が本音で語る】介護保険では限界がある?そんな時に頼れる「保険外(自費)サービス」という選択肢でも触れています。
訪問看護の給与の話が、辞めたい気持ちにつながっている方へ

給料への不満は、単独ではなく他の悩みと重なって「辞めたい」につながることがあります。
オンコールや人間関係とあわせた全体像は、【体験談】訪問看護を辞めたい…退職理由でわかる5つの選択肢と優良ステーションの見分け方【理学療法士18年】で解説しています。
看護師の方で、担当者に相談しながら進めたい場合は、看護師専門のサービスという選択肢もあります。
よくある質問

- Q訪問看護の平均年収はどのくらいですか?
- A
給与体系や地域、経験年数で大きく変わるため、一概には言えません。求人票のモデル年収と、実際の面接での確認をあわせて見ることをおすすめします。介護保険の報酬は物価の違いを反映できる仕組みのため、大都市圏など都会は給与体系は高くなりやすいです。
- Qインセンティブ制は結局お得なのでしょうか?
- A
件数をこなせる人には有利ですが、体調不良や急な休みで件数が減ると収入が下がるリスクもあります。安定を重視するなら基本給型、収入を伸ばしたいならインセンティブ型が向いています。
- Q面接で給与のことを聞くと印象が悪くなりませんか?
- A
なりません。モデル年収や賞与実績の確認は一般的な質問です。曖昧にしか答えられない職場かどうかを見極める、良い判断材料にもなります。
- Q訪問リハと訪問看護で給与に差はありますか?
- A
資格や業務内容が違うため単純比較は難しいですが、どちらも歩合の要素を含む職場が多い点は共通しています。
- Q給料以外に、働きやすさに影響する条件はありますか?
- A
オンコールの有無、訪問件数、教育体制なども手取り以上に働きやすさを左右します。給料だけでなく、あわせて確認することをおすすめします。
まとめ 訪問看護の給料は「安い」ではなく「型が合っているか」で考える

この記事の要点です。
「安い」という感覚の裏には、自分に合わない給与体系という原因が隠れていることがあります。まず、その正体を確認してください。

給料の話は、遠慮せず確認していい話です。納得して選んだ給与体系なら、同じ金額でも受け止め方が変わります。
看護師の方で、担当者に相談しながら進めたい場合は、看護師専門のサービスという選択肢もあります。


