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【徹底比較】有料老人ホームと特養の違い5選 費用・サービス・選び方を理学療法士が解説

有料老人ホームと特養の違い5選 訪問看護
息子さん
息子さん

有料老人ホームって高そうで、うちには無理かなと思っていた。

娘さん
娘さん

特養に申し込んだけど、何年待てばいいのか全然わからない。

「特養」と「有料老人ホーム」。名前は知っていても、何がどう違うのか、パッと答えられる方は少ないのではないでしょうか。

有料老人ホームと特養の主な違いは4つです。

  • 入居できる条件
  • 医療・介護サービス
  • 設備・レクレーションの充実度
  • 毎月かかる費用の目安
  • 入居までにかかる期間

理学療法士として18年・訪問看護ステーションで10年以上勤務してきた私が、現場で見てきた実態をもとにわかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、どちらの施設が親御さんに合っているかを自信を持って判断できるようになります。

施設を探す際は、老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を活用するのがおすすめです。

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しやに

理学療法士免許を取得し、15年以上従事。
法人内の異動で経験を積む。
維持期の病院:1年間
急性期の病院:1年間
介護老人保健施設(入所・通所兼務):4年間
訪問リハビリ:2年間
訪問のリハビリを継続したいため、訪問看護ステーションに転職し、10年経過。

このブログでは、現役の理学療法士として培った
実践的な知識をもとに、訪問看護・リハビリ・
介護保険制度についてわかりやすく解説しています。

【保有資格】
・理学療法士
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・福祉住環境コーディネーター2級

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有料老人ホームと特養、まず基本をおさえよう

有料老人ホームと特養の基本

2つの施設の「そもそもの役割」を整理しておきましょう。名前が似ているようで、成り立ちから目的まで大きく異なります。

有料老人ホームについて

有料老人ホームは、民間企業や医療法人などが運営する施設です。老人福祉法に基づいて設置され、高齢者一人ひとりのニーズに柔軟に対応できる体制を整えています。

施設数が多く、自立している方から要介護5の方まで幅広く受け入れているのが特徴です。運営主体が民間のため、施設ごとに独自のサービスや環境を打ち出しています。

大きく3種類に分かれます。

  • 介護付き有料老人ホーム:
    施設内のスタッフがサービスを直接提供。
  • 住宅型有料老人ホーム:
    外部の介護サービスを利用しながら生活
  • 健康型有料老人ホーム:
    自立した高齢者が対象。介護が必要になると退去となる場合が多い。
しやに
しやに

同じ「有料老人ホーム」でも、この3種類は内容がかなり違います。見学前に種別を確認しておくと話がスムーズに進みます。

なお、有料老人ホームに似た施設として「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」もあります。

施設に入るほどではないが、自宅での一人暮らしは不安」という方に向いている選択肢です。あわせて確認しておくと、選択肢の幅が広がります。

特別養護老人ホーム(特養)について

特別養護老人ホーム(特養)は、地方公共団体や社会福祉法人が運営する公的施設です。介護保険法に基づいて設置され、在宅での生活が困難な要介護高齢者に24時間体制で介護サービスを提供しています。

社会福祉の観点から、経済的に困難な状況にある高齢者も受け入れる役割を担っています。費用を抑えながら手厚い介護を受けられる点が、多くの家族に選ばれる理由です。

有料老人ホームと特養の違い 5選

有料老人ホームと特養の違い

入居できる条件・対象者

まず押さえておきたいのが、入居条件の違いです。ここを知らずに動くと「申し込んだけど対象外だった」という事態になります。

2施設の入居条件を比較した表です。

項目有料老人ホーム特別養護老人ホーム
年齢条件住宅型:60歳以上原則65歳以上
要介護度自立〜要介護5まで原則要介護3以上
入居の柔軟性柔軟に対応厳格な基準あり

有料老人ホームは施設によって対応範囲が広く、まだ自立している方から重度の要介護状態の方まで受け入れています。
なお、老人ホームに入居できる年齢や条件については別記事で詳しく解説しています。

特養は原則「要介護3以上」の方が対象です。ただし、認知症による問題行動がある、家族から虐待を受けている、単身で支援が受けられないなど特別な事情がある場合は、要介護1・2でも特例として入居できます。

しやに
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特例としての入居は、市区町村や施設の入所判定委員会が状況を総合的に判断します。
まずは担当のケアマネージャーや地域包括支援センターに相談するのが第一歩です。

医療・介護サービスの充実度 有料は個別対応、特養は標準化

サービス項目有料老人ホーム特養
介護サービス介護保険+個別ニーズへの対応が可能介護保険に基づく標準的なケア
医療体制24時間看護・施設内診療所を備える施設もあり嘱託医の定期診察+看護師による健康管理
生活支援買い物代行・趣味活動・外出付き添いなど幅広く対応基本的な生活支援が中心
  • 有料老人ホームのサービスは、個別ニーズへの対応が可能です。
  • 特養では、介護保険制度に基づいた標準的なケアが中心です。
しやに
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訪問看護の現場でも「特養に入れたが医療対応が追いつかず、再び在宅に戻ってきた」というケースを経験しています。

医療ニーズが高い方は、施設の医療体制を必ず確認してください。また、施設入居のメリット・デメリットについてもあわせて読んでおくと、判断の材料が増えます。

設備・レクレーションの充実度について

設備とレクレーションについて説明します。

【設備】有料は原則個室、特養は多床室あり

項目有料老人ホーム特養
居室タイプ基本的に全室個室多床室(2〜4人)またはユニット型個室
居室面積法令で13㎡以上・近年は18㎡が主流多床室はプライバシーに制限あり
設備施設によりミニキッチン・浴室付きもユニット型は10人程度のグループで家庭的な雰囲気
特徴自立した生活を続けやすい環境多床室は費用を抑えられる
  • 有料老人ホームは基本的に全室個室です。
  • 特養の居室には「多床室」と「個室(ユニット型)」があります。多床室は2〜4人で部屋を共有するため費用を抑えられますが、プライバシーに制限があります。
しやに
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「プライバシーが保てない」という理由で多床室を嫌がる方は多いです。費用と環境のバランスを、ご本人の意向も含めて家族で話し合っておくと施設選びがスムーズになります。

【レクリエーション】有料老人ホームの方が多彩

項目有料老人ホーム特養
プログラムの種類文化教室・コンサート・外出イベントなど多彩季節行事・軽運動が中心(お花見・夏祭り・体操・カラオケ等)
特徴新しい趣味を見つける機会が豊富職員が企画・運営を担う
向いている方生活の質を保ちたい方定期的な活動でメリハリをつけたい方
  • 有料老人ホームでは、専門講師による文化教室・コンサート・外出イベントなど、多彩なプログラムが用意されています。
  • 特養では、季節の行事や軽い運動を定期的に実施しています。
しやに
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「入居後に何もすることがない」と感じると、生活の質が一気に落ちます。ご本人の好きなことや興味を事前に整理しておくと、施設選びの判断材料になります。

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費用の目安が違う

費用は施設選びの大きな判断材料です。月々の負担がどれくらい違うかを、まず把握しておきましょう。

2施設の費用を比較した表です。

項目有料老人ホーム(介護付き)特別養護老人ホーム
入居一時金0円〜数百万円(施設により異なる)不要
月額費用の目安15〜30万円以上6〜15万円程度
介護保険の適用あり(介護付きの場合)あり
低所得者への軽減措置基本なしあり(補足給付制度)
  • 有料老人ホームは施設によって費用の幅が大きく、入居一時金が数百万円かかるところもある一方、入居一時金ゼロで月額費用のみという施設も増えています。
  • 特養は入居一時金が不要で、月額費用も比較的低く抑えられます。

所得に応じた「補足給付(特定入所者介護サービス費)」という軽減制度もあり、経済的に厳しい状況でも入居できる仕組みが整っています。

介護保険の仕組みと負担割合についてはこちらで詳しく解説しています。

施設ごとの費用の詳細は、老人ホームの費用を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。

しやに
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費用だけで特養を選ぼうとすると、待機期間の長さという現実にぶつかります。「今すぐ入れる施設」と「費用が抑えられる施設」を並行して探すのが、現場でよく見る現実的な動き方です。

入居までの期間が違う

「今すぐ施設に入れたい」という状況では、入居までのスピードが最も重要な条件になります。

2施設の入居までの流れを比較した表です。

ステップ有料老人ホーム特別養護老人ホーム
相談・情報収集施設に直接問い合わせ・資料請求市区町村窓口・地域包括支援センターで相談
待機空室があれば待機なし待機者リストに登録・順番待ち
入居決定審査通過後すぐに連絡順番が来たら通知
  • 有料老人ホームは施設数が多く、空室があれば比較的短期間で入居できます。申込みから平均1ヶ月程度、急ぎの場合は2週間程度で入居可能な施設もあります。
  • 特養は入居希望者が多く、申込みから入居まで数ヶ月から数年の待機が必要です。

「在宅介護がもう限界……」と感じている方は、在宅介護の限界サインと次のステップも参考にしてみてください。

しやに
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「特養に申込みだけしておいて、有料老人ホームに先に入る」という方法は実際によく使われます。特養の申込みはキャンセルもできるので、早めに動くに越したことはありません。

有料老人ホームと特養 どちらが良いか?4つの判断基準

有料老人ホームと特養の判断基準

どちらの施設が合っているかは、状況によって異なります。次の4つの基準で考えてみてください。

【すぐに入居したい方】

有料老人ホームが向いている


空室があれば数週間〜1ヶ月程度で入居できます。急な在宅崩壊や退院後の受け皿として有効です。

【個室でプライバシーを確保したい方】

有料老人ホームが向いている


全室個室が基本で、自分のペースで生活できます。趣味や外出など生活の質を保ちたい方にも適しています。

【費用を抑えたい方】

特養が向いている


入居一時金不要で月額費用も低く、低所得者への軽減制度もあります。長期的なコストを抑えながら安定した介護を受けられます。

【要介護度が高く24時間の介護が必要な方】

どちらも選択肢になる


有料老人ホーム(介護付き)はより個別化されたケアを受けられ、特養は費用を抑えながら手厚い介護が受けられます。医療ニーズが高い場合は、施設の医療体制を必ず確認してください。

しやに
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どちらが正解かは家族の状況次第です。一つに絞って考えるのではなく、両方を同時に動かしながら判断するのが、現場でよく見るスムーズな進め方です。

施設を探す際の具体的な手順は老人ホームの探し方で、入居後に後悔しないための注意点は評判の悪い老人ホームの特徴でも解説しています。
見学前にあわせて読んでおくと安心です。

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よくある質問

質疑応答
Q
特養と有料老人ホームに同時に申し込んでもいいですか?
A

はい、問題ありません。特養の申込みを先に済ませておき、待機中に有料老人ホームへ入居するという方法は多くの方が実践しています。特養の申込みはキャンセルできるため、並行して動くことをおすすめします。

Q
特養の待機期間はどれくらいですか?
A

地域や施設によって大きく異なります。地方では数ヶ月〜1年程度の場合もありますが、都市部では3年以上かかるケースも珍しくありません。要介護度が高い方・緊急性が高い方ほど優先されます。早めの申込みが重要です。

Q
要介護2の親でも特養に入れますか?
A

原則として要介護3以上が対象ですが、「特例入居」として要介護1・2でも認められる場合があります。認知症による問題行動、家族からの虐待の疑い、単身で支援が受けられない状況などが該当します。まずは担当のケアマネージャーや地域包括支援センターに相談してください。

Q
有料老人ホームの費用が高くて払えない場合はどうすればいいですか?
A

費用が抑えられる施設を探すか、特養への申込みを優先するのが基本の対応です。有料老人ホームでも月額費用が比較的低い施設はあります。また、特養入居中に介護保険の「補足給付制度」を利用すれば、所得に応じて負担が軽減されます。

Q
施設見学で何を確認すればいいですか?
A

スタッフと入居者の関わり方・においや清潔感・食事の内容・夜間の体制・医療連携の状況を重点的に確認してください。資料だけではわからない施設の雰囲気は、実際に足を運ばないと判断できません。可能であれば複数の施設を比較することをおすすめします。

まとめ

有料老人ホームと特養のまとめ

有料老人ホームと特養の違いを5つにまとめます。

  • 入居条件:
    有料老人ホームは自立〜要介護5まで幅広く対応。特養は要介護3以上が原則
  • 医療・介護サービス:
    有料老人ホームの方が個別対応が充実。特養は標準的な介護を安定して受けられる
  • 設備・レクレーション:
    【設備】有料は原則個室、特養は多床室あり
    【レクリエーション】有料老人ホームの方が多彩
  • 費用:有料老人ホームは月15〜30万円以上が目安。特養は月6〜15万円程度で入居一時金不要
  • 入居までの期間:有料老人ホームは空室があれば最短2週間程度。特養は数ヶ月〜数年の待機あり

大切なのは「どちらが良い施設か」ではなく、「今の状況に合っているのはどちらか」です。費用・介護度・スピード・生活の質、どれを優先するかで答えは変わります。

まずは複数の施設に資料請求や見学の連絡を入れながら、特養への申込みも早めに済ませておく動きが現実的です。

しやに
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「どうすればいいかわからない」という状態のまま時間が過ぎるのが一番もったいないです。まず一歩だけ動いてみてください。あなたの動きが、親御さんの安心につながります。

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この記事を書いた人
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理学療法士免許を取得し、15年以上従事。
法人内の異動で経験を積む。
維持期の病院:1年間
急性期の病院:1年間
介護老人保健施設(入所・通所兼務):4年間
訪問リハビリ:2年間
訪問のリハビリを継続したいため、訪問看護ステーションに転職し、10年経過。

このブログでは、現役の理学療法士として培った
実践的な知識をもとに、訪問看護・リハビリ・
介護保険制度についてわかりやすく解説しています。

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