- 訪問看護ステーションの仕事内容と病棟との違い
- 看護師が訪問看護に転職するメリット・デメリット
- 訪問看護に向いている人の特徴
- 未経験・ブランクがあっても転職できる理由
- 訪問看護の現状と人材不足の背景
- 2024年度の診療報酬・介護報酬改定による処遇改善と将来性
- 訪問看護に特化した転職サービス「在宅医療支援機構」の特徴
- 訪問看護への転職で失敗しないためのチェックポイント
夜勤や忙しい病棟勤務に疲れて「もっと患者さんと向き合える働き方がしたい」と思っていませんか?
訪問看護ステーションでの仕事は、病院勤務とは違い、利用者さんの生活に寄り添いながら、じっくりとケアを提供できるのが大きな魅力です。
私は理学療法士として10年間、訪問看護ステーションで勤務し、多くの看護師さんと一緒に働いてきました。そこで実感したのは、訪問看護は未経験やブランクがあっても挑戦できる、やりがいと将来性のある働き方だということです。
この記事では、訪問看護ステーションへの転職を検討している看護師・准看護師さんに向けて、仕事内容やメリット・デメリット、転職のポイント、そして訪問看護に特化した求人サービスをご紹介します。
訪問看護ステーションの仕事内容と特徴
訪問看護ステーションは、病気や障害を抱えながら自宅で生活する方に対して、看護師が訪問し医療ケアを行うサービスを提供しています。
主な仕事内容
- バイタルチェック(体温・血圧・脈拍など)
- 医師の指示に基づく医療処置(点滴、服薬管理、褥瘡ケアなど)
- 生活支援(清潔ケア、排泄介助、食事サポートなど)
- ご家族への介護指導や相談対応
- 他職種(理学療法士、ケアマネジャー、医師など)との連携
対象は新生児から高齢者まで幅広く、疾患も多岐にわたります。
病棟との大きな違い
- 1対1でじっくり関われる時間が長い(60〜90分)
- 生活の場に入り込み、その人らしい暮らしを支える
- 医師が常駐していないため、看護師の判断力が求められる
また、人生の最期に関わることも多く、エンゼルケアやご家族へのサポートまで担う重要な役割を果たします。
看護師が訪問看護に転職するメリット
訪問看護には、病棟勤務とは違う大きな魅力があります。
夜勤がない/少ない
多くの訪問看護ステーションは日勤が中心です。夜勤や長時間勤務に疲れている方にとっては大きなメリット。
オンコール対応に入れば手当がつく場合もあり、家庭の事情に合わせて勤務時間を調整しやすい点も魅力です。
患者さんとじっくり向き合える
病院では「1人あたり数分しか時間を取れない」ということもありますが、訪問看護は1回の訪問で60〜90分。重度の利用者さんには120分と長時間の関わりも可能です。
「もっと深く関わる看護がしたい」という方に最適です。
ワークライフバランスが取りやすい
直行直帰や時短勤務が可能な職場も多く、子育てや家庭との両立がしやすい環境が整っています。
将来性がある
在宅医療の需要は年々拡大しており、訪問看護師のニーズも高まっています。
将来性がある
在宅医療の需要は年々拡大しており、今後ますます訪問看護のニーズは増えていきます。
看護師の医療・介護保険報酬も上がっており、社会情勢も安定しています。
訪問看護師の待遇改善も進んでいます。
2024年度の診療報酬・介護報酬改定のポイント
2024年度の改定では、訪問看護ステーションの看護師に対する処遇改善と働き方改革が大きく進められました。
- 訪問看護ベースアップ評価料の新設
2024年度に2.5%、2025年度に2.0%の賃金引き上げを目指し、「訪問看護ベースアップ評価料I・II」が導入。職員の給与アップを直接評価する仕組みができました。 - 介護報酬のプラス改定
本体改定率が 1.59%増 とされ、訪問看護分野も恩恵を受けています。 - 働き方改革と業務効率化
フレキシブルな労働契約や短時間勤務・テレワーク導入など、看護師が多様な働き方を選びやすくなりました。
また、24時間対応制度加算の再編により「業務負担軽減」が評価され、DX推進や記録管理ツールの導入も進んでいます。
訪問看護の2024年度診療報酬改定|カイポケ訪問看護マガジン2024年度の診療報酬改定は、効果的かつ効率的で質の高い医療サービスの実現に向けた取り組みを進めるための見直しが進められました。今回は2024年度の診療報酬改定のうち、訪問看護の改定内容について解説していきます。
報酬単位の具体的な改定例
区分 | 旧単位 | 新単位 | 増加 |
---|---|---|---|
訪問看護ステーション20分未満 | 313 | 314 | +1 |
訪問看護ステーション30分未満 | 470 | 471 | +1 |
訪問看護ステーション30〜60分未満 | 821 | 823 | +2 |
訪問看護ステーション60〜90分未満 | 1,125 | 1,128 | +3 |
この改定により、賃金引き上げ・働き方の柔軟化・業務負担の軽減 が一層進みました。現場のニーズに応えつつ人材確保も後押しされ、訪問看護師として働く将来性はますます広がっています。
キャリア展望
訪問看護は求人倍率が 3.88倍 と高く「売り手市場」。
処遇改善や働き方の柔軟さは、転職を考える看護師にとって大きな魅力です。
また、専門性や質の高いサービスを提供するための手当や研修制度も整備されつつあり、キャリア形成やライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい分野として進化を続けています。
訪問看護のデメリット・大変な点
もちろん良い点ばかりではなく、大変さもあります。
- 訪問先への移動(車・バイク・自転車など)
- 利用者さんの急変対応やオンコール対応
- 看護師として一人で判断を迫られる場面がある
- ステーションごとに雰囲気や働きやすさが異なる
- 病院の常識がそのまま通用しない場面もある
だからこそ、転職先の情報収集がとても大切になります。
訪問看護に向いている人
私の経験上、訪問看護に向いている看護師さんの特徴は次の通りです。
- 利用者さんやご家族としっかり関わりたい方
- 自分の判断で動くのが好きな方
- チーム連携を大切にできる方
- 夜勤のない働き方を望んでいる方
- 電話対応や在宅特有の調整業務に抵抗がない方
一方で、「医師がそばにいないと不安」「一人で判断するのは苦手」という方は、慎重に検討した方が良いでしょう。
未経験・ブランクからの訪問看護転職は可能?
結論から言うと、可能です。
未経験でも安心な理由
- 教育体制が整ったステーションが増えている
- OJT(同行訪問)からスタートできる
- 複数担当制なら日々相談できる環境がある
- 在宅医療に特化した研修制度を持つ法人もある
ブランクがある方にもおすすめ
- 時短勤務が可能なステーションが多い
- 子育て中でも直行直帰で働ける
- 再就職を支援する制度が整った職場がある
実際に、私の同僚にも10年以上のブランクから復帰し、訪問看護師として活躍している方がいます。

訪問看護の現状と人材不足
訪問看護は、社会的にも大きなニーズがあります。
- 日本訪問看護財団の発表では、2025年までに15万人の看護師が必要
- しかし2020年時点では6.8万人にとどまっている
- 新規開業ステーションの約4割が休止・閉業 → 最大の理由は人材不足
つまり、訪問看護師は社会から強く求められる存在だということです。
訪問看護専門の転職サービス「在宅医療支援機構」
そこでおすすめしたいのが、訪問看護に特化した転職サービス「在宅医療支援機構」です。

特徴
- 訪問看護専門 → 他社にはない情報を提供
- 子育て世代・ブランクありの看護師向け求人が豊富
- 時短勤務や直行直帰可能な職場を紹介
- 無料で利用可能
こんな方におすすめ
- 病棟勤務から訪問看護に転職したい方
- 夜勤から解放されたい方
- 子育てや家庭と両立したい方
- ブランクから復職したい方
訪問看護転職で失敗しないためのポイント
転職を成功させるために、以下の点を確認しておきましょう。
- 面接時に「教育体制」「オンコールの有無」「直行直帰の可否」を確認
- 職場見学を行い、雰囲気やチーム体制を確かめる
- 転職サービスを活用し、内部情報を収集する
- 利用者の担当制か分担制かを確認する
まとめ:訪問看護で新しい働き方を始めよう
訪問看護は、病棟勤務とは違うやりがいと働きやすさがある仕事です。
- 患者さんとじっくり向き合える
- 夜勤がないため生活リズムを整えやすい
- 未経験やブランクがあっても挑戦できる
- 社会的にニーズが高く将来性も抜群
転職を考えているなら、まずは情報収集から始めましょう。
訪問看護専門の 在宅医療支援機構 を活用すれば、あなたに合った働き方がきっと見つかります。