
老人ホームを探す際に病院の相談員さんやケアマネさんからの情報提供に偏らず、様々な老人ホームを自分で調べてみたい。

今後の生活を考えた上で老人ホームにはどんなところがあるのか調べてみたい。老人ホームを決めてから後悔したくない。
老人ホームを探す場合に、相談員、ケアマネさんから情報を提供されることが多く、事前に資料に目を通したり、複数の老人ホームを見学して比較することが難しいです。

実際には、数ある候補から促されるまま選び出し、1,2件の老人ホームを見学して入居先を決めてしまうことが多いです!
入居先の候補を調べることに便利なのが、老人ホーム検索サイトである「みんなの介護」です。
「みんなの介護」を利用して一括で資料請求するメリットは3つです。
- 条件に合う全国の老人ホームを検索。
- 資料請求がまとめて無料でできる。
- 「入居相談センター」が無料で使える。
この記事では、10年以上の訪問看護ステーションでの勤務経験があり、理学療法士として18年、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格をもつ私が、「みんなの介護」を利用して一括で資料請求するメリット、デメリット、具体的に検索する際の注意点や方法を紹介します。
限られた時間を有効に活用するために、一括で資料請求をして、条件に当てはまる老人ホームを見つけましょう。
親御さんだけでなく、自分自身のお互いが安心して日常生活を送ることができれば幸いです。
みんなの介護にて一括で資料請求するメリット 3選

条件に合わせて全国の老人ホームを検索することができる。
住所だけでなく、様々な条件を指定して老人ホームを検索することができます。
- 住所
- 費用の目安
- 介護度
- 施設の種類
- ブランド(運営会社が大手など)
- 夫婦で利用可能
- ネットが利用できる
- 看護、医療体制など
住所、費用、介護度、種別の条件も可能

都道府県だけでなく、市町村レベル、最寄り駅を指定することができます。
費用については入居一時金、月額利用料の内訳も指定できます。
施設の種別について
検索条件にある、施設の種別の特徴は以下のようになります。
こだわりなどの価値観、医療的な処置の条件も可能
二人部屋など個人が譲れない価値観や医療的な処置の有無の条件を指定して検索することもできます。


実務で感じた住所と費用の重要性

特に役に立つ条件として、住所、費用が外せません。
住所については、定期的な面会や老人ホームとのやり取りの上でも自宅から通いやすいことが重要です。
介護保険証や介護負担割合証、医療保険証などの保険証は郵送で交付され、住民票がある住所に配達されます。
住民票を移していない、転居届を出していない場合には、保険証の回収のために親御さんの自宅のポストを確認する必要が生じてしまったケースがありました。
入居を考える上で費用の重要性、目安についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめて資料請求ができ、見学まで申し込みができる。
会員登録することは必要なものの、一度の操作で複数の老人ホームの資料を請求することができます。

おすすめの利用方法は、必要な条件や譲れない条件から老人ホームを検索し、資料を見比べる方法です。
施設の特徴や大まかな雰囲気を掴むことができ、入居した後の生活を想像しやすくなります。
実際の見学入力方法

日付、時間帯、見学を希望する老人ホームを入力することで、見学の日程調整を「みんなの介護」が行ってくれます。

どうして無料で利用できるのでしょうか?

成果報酬型の利益構造のため、無料で利用することができます。
無料で利用できる理由と「みんなの介護」の評判について、こちらで解説しています。
「入居相談センター」が無料で使える。
入居相談センターに電話をかけ、入居に関する質問や相談をすることができます。
無料かつ、年中無休で19時まで利用できるのが便利です。

みんなの介護の利用について

- 掲載施設数5、8万件以上(2025/12時点)
- ホームページの月間PV数1200万
- 月間訪問者数 330万人
- 利用者は無料
- 地域、運営会社、ランキング、相場、空室、値段帯からの検索が可能であり、該当地域の相場も表示画面に同時に表示されるので地域による相場の違いを簡単に確認できる。
- 実際の施設を360度パノラマ画像にて現地に行かなくてもネット上で確認できる。
- 体験利用(一泊二日など)の有無も分かる
- 介護度や負担割合を選択することによって月額料金の表示が切り替わる
- 介護食の対応の可否
広告やパノラマ画像についてXの投稿がある大手
ケアマネージャーさんも実際に活用している
- ケアマネを中心とした従事者延べ2万4千人が利用
- 満足できたと回答した人数が95%

居宅の周辺施設の情報が一覧で確認出来、施設の特徴を比較できて良かったです。

施設とのやり取りに時間をかけていましたが、みんなの介護の相談員の方が代わりに複数の施設の見学調整をしてくれて、大変助かりました。
リンク元:https://www.minnanokaigo.com/care-manager
みんなの介護を利用するデメリット 2選

しつこい電話がかかってくる可能性がある。

口コミとしてしつこい電話がくるとの記載があります。
事前に対策をしておくことでしつこい電話は防ぐことができます。
- 「みんなの介護」のサイトにて、案内停止の手続きをする。
- かかってきた電話にて、電話連絡が不要と伝える。
- 入居相談センターに電話をかけ、電話が不要と伝える。
会員登録が必要になる
氏名や住所登録を登録しないままでの資料請求はできません。
必要がなくなれば、退会することは可能です。
資料請求(紙媒体)のメリット、デメリット
一般的にパンフレットに記載されている内容をまとめた表です。
| 概要 | 内容 |
| 施設概要 | 住所、種類、居室数、定員数、開設時期 |
| 建物概要 | 建物の構造、敷地面積 |
| 料金プラン | 初期費用、月額費用、支払方式 |
| 設備 | 居室・食堂などの共有スペース、外観 |
| サービス | ケア方法、レクリエーション、リハビリの有無 |
| 食事 | 食事の内容、調理方法、行事食、介護食 |
| 医療体制 | 協力医療機関、夜間の対応 |
| 職員体制 | 人員配置、看護師やリハビリ専門職の数 |
| 周辺環境 | 交通アクセス、最寄り駅 |
| 会社概要 | 会社名、運営会社、事業内容、所在地 |
メリット
- 施設ごとに情報がまとめられており、写真が多い。
- 親世代には紙媒体の資料が見やすい。
- 施設の特徴や特色が理解しやすい。
デメリット
- かさばる
- 最新情報ではない。
- 限定的な情報になる。
パンフレットだけではなく、ホームページからの情報を利用することでしっかりと情報を収集することができます。
みんなの介護で資料請求する具体的な方法
必要な事項を入力した資料を請求します。




気になる施設を見つけたら、より詳しい情報を確認するためにパンフレットを請求しましょう。
老人ホームの選び方のポイント 3選
資料請求をする上で参考になるポイントが3つあります。
- 複数の老人ホームを見比べる。
- 費用の仕組みを確認
- 情報共有の頻度
複数の老人ホームを見比べる。
- 老人ホームごとの特徴や条件を必ず複数を見比べておく。
- 老人ホームの種別をこだわらずに探してみる。
費用の仕組みを確認
- 親御さんの収入だけで足りるのか、経済的な援助が必要なのか、長期間可能なのかを確認しておく。
- 月額利用料金だけでなく、入居一時金の支払い方法を確認しておく。
住所
- 親御さんの自宅がある都道府県に限らず、広範囲から探してみる。
- 面会に行きやすい利便性も考慮する。
みんなの介護以外の老人ホーム検索サイトについて
どうしても「みんなの介護」の利用に不安がある場合は以下の選択肢があります。
LIFULL(ライフル)介護

- 掲載5、7万施設以上の掲載
- 利用者は無料で活用できる
- 口コミあり総合評価だけでなく、入居者の生活、スタッフ、食事、費用、介護体制などの細かな項目で評価される。
- 施設スタッフのブログのリンク先あり。
- 取材レポートあり。(入居されている方のインタビュー記事 写真もあり。)
- 地域の相場も確認可能
- 老人ホームからの掲載料で収益がとれるため、無理な営業活動が生じにくい
(参考元:https://kaigo.homes.co.jp/inbound/) - 連絡を止める手段も用意されている。
マイナビあなたの介護
- 株式会社マイナビが運営 2025年3月17日(月)にサイトオープン
企業ホームページ - 働きながら介護をするビジネスケアラーのために「キャリアと介護の両立」をサポートするコンテンツを数多く用意されている。
- 掲載数21、3万施設
- 介護サービスのAI診断がある (日本経済新聞でも紹介)
- 電話相談だけでなく、LINEにて相談可能
- 利用者は無料で利用可能
- 体験利用(一泊二日など)の有無も分かる
- 該当の老人ホームに入居する場合は、入居サポート費を受け取れる
Q&A
- Q本当に無料なのか?
- A
入居が決まった時点で老人ホームが「みんなの介護」に報酬を支払う形のため、サイトの利用や資料請求、見学まで無料で活用することができる。
- Q個人情報はどんなことが必要なのか?
- A
個人情報については、氏名、性別、住所、電話番号、メールアドレスの登録が必要。
申込者だけでなく、入居予定者については、氏名、年齢、性別、要介護度、認知症の程度、入居予定の時期(将来を見据えても選択可能)、生活保護の受給状況の入力が必要。参照元
- Q最新情報はどこまで反映されるのか?
- A
パンフレットは老人ホームが作成したもののため、最新状況とは限らない。
サイトであれば最新情報がある。 特に空室情報は随時更新している。
- Q見学の日程調整は具体的にはどうなるのか?
- A
「みんなの介護」では施設見学のスケジュール調整も代行しています。
1日で複数の施設を見学する場合も、無理のないスケジュールで調整されます。
まとめ
老人ホームの入居先を考えるうえで、みんなの介護のサイトは時間を節約し、効率的に老人ホームを探していく上で有用な手段になります。
資料請求をするだけでも選択肢が広がり、親御さんと自分自身の今後を考える上で役に立つ情報源になります。
お互いが安心して生活するための手段として、みんなの介護を利用して資料請求をしていきましょう。
少しでもこの記事がお役に立つと幸いです。




