訪問看護や介護の現場では、真夏の過酷な環境の中で外回りや屋外対応が求められることが少なくありません。
熱中症対策として、事業所からお茶や経口補水液などの水分補給用の支給品が提供されることはありますが、実際に“体を冷やす”ための支給品は用意されていないというのが現実ではないでしょうか。
また、多くのステーションや介護事業所では制服が指定されていたり、服装の自由度が少ないため、通気性や吸汗速乾のウェアを自由に選べない状況もあります。
そこで今回は、そんな現場にぴったりの暑さ対策アイテムとして、「ネッククーラー」に注目し、おすすめ商品とともに実体験を交えてご紹介します。

暑さ対策が難しい現場の現実
服装の制約がある
制服がある職場では、機能性ウェアや半袖シャツ、UVカット素材の衣類に自由に変更することができません。首元に保冷剤を入れるような大きなグッズは、見た目にも影響が出てしまい、現場の利用者様への印象にも配慮が必要です。
制服については1年を通して身につけるため、季節に合わせて調整も難しいです。
支給される水分補給だけでは限界
支給されるお茶や経口補水液は確かにありがたいのですが、外気温が35度を超える真夏日、炎天下でのバイク・自転車移動や屋外対応では体の内部温度が下がらないため、熱中症のリスクは高まる一方です。

ネッククーラーという選択肢
身に着けるだけ、手軽に使える
ネッククーラーの最大のメリットはその手軽さにあります。
特別な設定も必要なく、冷凍庫で冷やしたら首に巻くだけ。出先での訪問の合間に交換することも可能ですし、予備があれば保冷バッグに入れて持ち歩くこともできます。
制服でも違和感なく使える
ご紹介する製品は、デザインもシンプルで、制服やナース服、介護ユニフォームにも馴染みやすく、利用者様にも不快感を与えにくい外観です。
おすすめ商品:Handle-Kingのネッククーラー【CP2モデル】
商品の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | フリーサイズ(S/M/Lの調整可能なモデルもあり) |
素材 | PCM素材(蓄冷剤)で約28℃で自然に凍る |
使用時間 | 約1.5〜2時間(使用環境により異なる) |
冷却方法 | 冷凍庫、冷水、エアコン下などで簡単冷却 |
着脱のしやすさ | 面ファスナーやマグネットでサッと装着可 |
繰り返し使用 | 何度でも使用可能。電気や電池不要で経済的 |
重さ | 軽量で首への負担も少ない |
デザイン性 | シンプルで男女問わず使いやすいデザイン |
実体験:外回りでの“熱中地獄”が軽減
バイクでの移動中、ヘルメットや制服の中で体温がどんどん上がり、帰所時には汗が滝のように流れていたという経験はありませんか?
私自身、冷却スプレーや濡れタオル、保冷剤など色々試しましたが、すぐにぬるくなったり、持ち運びに不便だったり……。
ネッククーラーは首元の動脈を冷やすことができ、短時間でも体温の上昇を抑える感覚がしっかりあります。
さらに、屋外訪問だけでなく、エアコンの効いていない利用者宅でもひんやり感が持続するため、重宝しています。
目立たず、着用できる点も活用しやすく感じます。
経済性も魅力!長く使えるからコスパ良好
ネッククーラーの価格は製品にもよりますが、今回紹介したモデルは2,000円前後で購入でき、毎日使っても繰り返し利用可能。
電気を使わないため、充電やバッテリーの心配もありません。
一夏だけでなく、来年以降も使える耐久性があるため、冷却スプレーや使い捨てアイテムよりもコストパフォーマンスに優れています。

注意点とデメリットも理解しておこう
もちろん、ネッククーラーにもデメリットはあります。以下にいくつか挙げておきます。
冷却時間は限られている
冷却時間は約1.5〜2時間で、猛暑日の屋外作業では途中でぬるくなってしまうことも。保冷バッグなどに予備を入れておくと安心です。
首が濡れるタイプもある
一部のモデルでは、保冷剤が結露して首元が濡れることがあります。制服に染みないようタオルやネックカバーとの併用もおすすめです。
職場のルールを事前に確認
肌に触れる装備は私物使用が原則なケースが多い一方で、現場によっては「派手な装備は禁止」などのルールがある場合も。
事前に上司や管理者に確認してから導入するのがベターです。
まとめ:命を守る自己投資として、ネッククーラーを活用しよう
夏の訪問・介護業務において、暑さは単なる「不快」ではなく、体力と集中力を奪い、パフォーマンス低下や健康被害に直結する課題です。
支給品に限界がある中、**自分自身の体を守る装備を自己購入することは決して贅沢ではなく、必要な“仕事のための準備”**です。
特に、ネッククーラーは費用対効果に優れたアイテムであり、暑さによる消耗を大きく軽減してくれます。
制服で自由な着替えが難しい方や、外回りの多い方、冷却アイテム選びに悩んでいる方には、ぜひ一度このネッククーラーを手に取っていただきたいと思います。