訪問看護やバイク通勤では「荷物の持ち運び」が日々のストレスになります。リュックを背負って長時間走ると肩や腰に負担がかかる、スクーターの足元に置く、シート下に収納する、ヘルメットをフックに掛けるといった従来の方法は「収納量が足りない」「雨で濡れる」「盗難リスクがある」といった問題がつきまといます。
そこで活躍するのが「バイク用リアボックス」です。
この記事では利便性・安全性・選び方・実際のおすすめモデルを訪問業務で使う視点で丁寧に解説します。
- 訪問看護やバイク通勤でリアボックスを導入するメリット
- リュック・足元・シート下・フック収納のデメリットと違い
- 道路交通法で定められたリアボックスの積載ルール
- キャリア耐荷重と積載バランスの注意点
- 自分に合ったリアボックスを選ぶためのチェックポイント
- DIYでの取り付け方法と、ショップに依頼する際の工賃相場
- 原付き(50cc)に最適な「リアボックス0807」の特徴
- 50cc超〜125cc向け「リアボックス0888」の特徴
- 2モデルの比較表(容量・適応排気量・収納例・価格感)
- 悪天候時や盗難対策にリアボックスが役立つ具体的なシーン


1. リアボックスを導入する主なメリット(訪問看護・通勤目線)
荷物が濡れない/収納が一元化
訪問バッグ、書類、スマホ、制服、折りたたみ傘、レインコート、手袋などを一か所にまとめて保管でき、雨天でも運転中や駐輪時に濡れる心配が減ります。
ヘルメットの防犯・雨濡れ対策
駐輪時にヘルメットを鍵付きのリアボックスに入れれば、フックに掛けておくより盗難リスクが下がり、ヘルメットの内側が雨で濡れることも防げます。
急な悪天候への備え
大容量モデルならレインブーツや厚手のレインウェアも収納可能です。ゲリラ豪雨でも訪問スケジュールを守りやすく、訪問業務の品質を落としません。
業務効率の向上
玄関先での荷物の出し入れがスムーズになり、訪問のたびにバッグを下ろして整理する時間が減ります。両手が自由になり、安全運転につながるのも大きな利点です。

2. 従来の保管方法(リュック・足元・シート下・フック)とそのデメリット
多くのライダーが使う保管方法と問題点を整理します。
- リュックを背負う:荷重が体にかかるため長時間では疲労・肩こりの原因。盗難対策にはならない。
- 足元に置く(スクーターの場合):走行中に荷物が動く危険、急制動で滑る・転倒の原因になりうる。荷物に汚れがつく。
- シート下収納:車種によって容量が不足。材質が硬いファイルや大きめの訪問バッグが収納できない場合が多い。押し込んで収納すると破損につながる。
- フックにヘルメットを掛ける:盗難や雨濡れのリスクがある。シート下フックがない車種も多く不便。
これらの問題を一挙に改善するのが「鍵付き・防水(実用的な耐水性)・容量のある」リアボックスです。
3. 安全に使うための注意点(必ず守るポイント)
積載バランス
後方に重い荷物を置きすぎると「前方への荷重が下がり」ハンドリングが軽くなり、直進安定性・ブレーキング性能に影響します。重いものは可能な限り低く、かつ車体中央寄りに収納。荷物の分配を意識してください。
道路交通法の規定(積載に関する基準)
リアボックスのはみ出しには法的上限があります(道路交通法第22条):
- キャリアから後方30cm以内、左右15cm以内、高さは地面から2m以内であること。
(※地域や車種で解釈が変わる場合があるので、購入前にサイズを測って確認してください)
リアキャリア(バイクの後部に取り付けられる荷台の)の耐荷重
リアキャリア自体にも耐荷重が設定されています。多くの50ccスクーターでは耐荷重が3〜5kg程度のことがあり、重いボックス+荷物で規定を超えるとキャリア破損や脱落の危険があります。
特に原付きでは軽量素材(ABS樹脂)でできたボックスを選ぶのが安心です。
4. リアボックスの選び方チェックリスト
- 容量(L):訪問バッグ・ヘルメット・雨具を入れることを想定して30L前後は便利。レインブーツを入れたいなら50Lが便利。
- 寸法(後方・左右・高さ):キャリア取り付け位置からはみ出す長さを実測し、道路交通法の基準に収まるか確認。
- 素材:50ccならABS樹脂などの軽量素材を推奨。耐衝撃性・耐候性を確認。
- 鍵・ロック機能:盗難対策として必須。キー管理のしやすさもチェック。
- 取付方式と付属品:工具一式が同梱されているか、汎用ベースか車種専用ベースか確認。自分で付ける場合は付属工具があると安心。
- 耐荷重表示:ボックス自体の重量+収納物の想定重量がキャリア耐荷重を超えないか。
- 防水性:完全防水であるか、もしくはフタのシールや隙間の形状を確認。必要なら内袋を併用。
5. 実際のおすすめモデル(特徴を詳しく紹介)
A. 原付き(50cc)におすすめ:リアボックス 0807

- 容量:約28L。半帽~小型のジェットヘルメット+訪問バッグ+折り畳み傘や薄手のレインコートが入る実用サイズ。
- **軽量素材(ABS等)**で設計され、耐荷重の小さな50ccキャリアでも扱いやすい。
- 鍵付きロックで盗難抑止。駐輪時にヘルメットや貴重品を施錠して保管できるのが大きなメリット。
- 脱着式ベースで、日常は外して持ち運べるタイプもあり利便性が高い。
- 注意点:28Lは便利だが満載にすると重量が増すため、搭載荷重を常に確認すること。
- 対応機種(商品ページから引用)一般的なリアキャリア(荷台)があれば装着可能。
- JOG ジョグ
- BJ ビージェイ
- Vino ビーノ
- APRIO アプリオ
- AXIS アクシス
- CYGNUS X シグナスX
- Dio ディオ
- Today トゥデイ
- TACT タクト
- DJ1 ディジェー
- SEPIA セピア
- Let’s レッツ
- Address アドレス など
B. 50cc超〜125cc未満:リアボックス 0888

- 容量:約51L。ヘルメット+大きめの訪問バッグ+レインコート、折り畳み傘、場合によっては軽めのレインブーツも収納可能。
- 材質はABS等の耐候性プラスチックで、125ccクラスのキャリア耐荷重に合わせた設計を想定。
- 鍵付き・頑丈なロック機構で、仕事で頻繁に停車・荷物出し入れがある方に向く。
- 注意点:容量が大きくなるほど重くなりやすいので、荷物配分とキャリア耐荷重の確認を必須にしてください。
商品の特長の比較
比較項目 | リアボックス 0807 | リアボックス 0888 |
---|---|---|
容量 | 約28L | 約51L |
適応排気量 | 50ccスクーター向け | 50cc超〜125ccまで |
材質 | ABS樹脂(軽量) | ABS樹脂(やや大きめ) |
収納例 | ヘルメット+訪問バッグ+雨具少々 | ヘルメット+訪問バッグ+レインコート+傘+レインブーツ |
防犯性 | 鍵付きで盗難防止 | 鍵付きで防犯性強化 |
バイクへの負担 | 軽量でキャリア負荷が少ない | 荷物多めに収納可能だが重量バランスに注意 |
価格帯 | 手頃 | やや高め |
6. 取り付け(DIY)とショップ依頼の流れ・費用目安
- 同梱工具で自分でできる:多くの製品は工具一式が付属しており、説明書に従えば30〜60分程度で取り付けられます。取り付け時はネジの締め付けトルクやベースの固定を確実に行ってください。
- バイクショップに依頼する場合:工賃の相場は約 2,000円〜10,000円(車種や作業内容による)。
- 取り付けチェックリスト:取付ボルト締め付け、ベースと車体のクリアランス、後方の視界・ナンバー灯の干渉、振動での緩み確認。
7. メンテナンスと長く使うためのポイント
- 取り付け後1週間・1ヶ月の増し締めを行う。
- 錠前には時々潤滑剤(市販の鍵潤滑スプレー)を注す。
- 雨天後は内部を乾燥させ、シール部分にゴミが溜まっていないか確認。
- 外装のキズやクラックは早めに補修。構造的ダメージは交換を検討。
- 勢いよく開けると蓋を止めている部品の破損につながるため、注意が必要。
8. 比較表(まとめ)
項目 | 0807(原付き50cc) | 0888(125cc未満) |
---|---|---|
容量 | 約28L | 約51L |
主な収納 | ヘルメット(小型)+訪問バッグ+雨具 | ヘルメット+訪問バッグ+雨具+折り畳み傘/場合により軽めのブーツ |
素材 | 軽量ABS等 | ABS等(やや大型) |
防犯 | 鍵付き | 鍵付き(堅牢) |
原付き適合性 | ◎(耐荷重が小さい車種に向く) | △〜◎(車種による。耐荷重確認必須) |
道路法規対応 | 小型で比較的収まりやすい | サイズ確認を要する |
取り付け | 同梱工具でDIY可 | 同梱工具で取付可/ショップ依頼も可 |
工賃相場(依頼時) | 2,000〜10,000円 | 2,000〜10,000円(作業内容で変動) |
9. よくある質問(Q&A)

50ccスクーターに大きめのリアボックスを付けてもいい?

取り付け自体はできる場合が多いですが、キャリアの耐荷重や走行時の安定性(後方荷重)を必ず確認してください。
荷物を詰め込んでの使用は避ける方が安全に走行できます。

完全防水ですか?

多くは防滴・耐水設計です。通常の雨には問題ありませんが、水に浸かる場合にはボックス内が濡れる可能性があります。
10. 導入のすすめ
訪問看護やバイク通勤で時間と安全を両立したいなら、リアボックスは投資に見合う価値があります。
リアボックスは、訪問看護やバイク通勤の 安全性・快適性・効率性 を高める必須アイテムです。
用途やバイクの排気量に合わせて選ぶことで、雨の日も安心、盗難防止にも役立ちます。
ぜひ自分に合ったリアボックスを選んで、毎日の移動をもっと快適にしてみませんか?