日々、患者さんのご自宅を訪問しながらリハビリを提供する中で、**意外と見落とされがちな「足の爪」**について、今日はお話ししたいと思います。
みなさんは、利用者さんの爪の状態、気にしたことがありますか?
「リハビリには関係ないんじゃない?」と思われるかもしれません。
ですが実は、爪の状態は、歩行能力・転倒リスク・痛み・感染リスクなど、全身の健康と密接に関係しています。
今回は、
- なぜ「爪切り」が大切なのか
- 爪を放置すると何が起きるのか
- 安全に爪を切るポイント
などを、理学療法士の視点から詳しくお伝えしていきます。
■ 爪切りを怠るとどうなる?「よくある問題」を紹介
① 巻き爪・肥厚爪の進行
訪問リハビリで患者さんの足元を見ていると、実に多くの方が「巻き爪」「肥厚爪(分厚く変形した爪)」に悩まされています。
これらの爪の変形は、以下のような原因で起こります:
- 長期間の放置(爪が伸びすぎる)
- 靴のサイズが合っていない
- 爪の切り方が誤っている(深爪・角を切りすぎる)
- 加齢や血流低下による影響
② 歩行時の痛み・転倒リスクの増加
爪が皮膚に食い込むことで痛みが生じると、無意識に足をかばって歩行パターンが崩れます。
すると、
- 足を引きずるようになる
- 歩幅が狭くなる
- バランスを崩しやすくなる
といった影響が出て、結果的に転倒のリスクが格段に上がってしまうのです。
特に高齢者では、**「痛みがあるけど、言わない」**というケースも多く、リハビリの効果がなかなか出ない背景に、爪の問題が隠れていたということも…。
③ 感染・壊疽のリスク
爪の隙間に汚れや菌が入り込むことで、爪周囲炎や水虫(白癬)などの感染症を引き起こすことがあります。
さらに、糖尿病のある利用者さんでは、小さな傷が原因で壊疽(えそ)に進行してしまうリスクも…。
■ 爪切りのメリットは「歩行」と「自立支援」に直結!
◎ 歩きやすさが変わる
爪が整っているだけで、足の接地感が安定し、
正しい歩行パターンを維持しやすくなります。
特に訪問リハビリでは、歩行訓練やバランス練習を行うことが多いため、
爪の状態を整えることで、よりスムーズにリハビリが進むようになるのです。
◎ 自分で靴下や靴が履けるように
肥厚した爪や巻き爪があると、靴を履く動作でも痛みが出ることがあります。
逆に、足の爪が整っていることで、身の回りの動作への自信がつき、「やってみよう」という気持ちを引き出すことも可能になります。
■ 爪切りのポイントと注意点
「じゃあ、毎回訪問のときに爪を切ってあげよう!」
…と言いたいところですが、爪切りには意外とリスクが潜んでいます。

① 深爪はNG!角は丸くしすぎない
- 深爪や角を斜めに切ると、巻き爪や陥入爪(爪が皮膚に食い込む原因)になります。
- 基本は**“まっすぐに”切ることを意識**しましょう。
② 血液疾患・糖尿病の人は特に注意!
- 血流が悪い方は傷口が治りにくく、感染のリスクが高くなります。
- ニッパー型の爪切りや、専用のヤスリで丁寧に整えることが大切です。
③ できれば「フットケア専門」の協力も
- 爪が厚くなりすぎたり変形が強い場合は、看護師・訪問フットケア専門スタッフとの連携が重要です。
爪のトラブルに!おすすめケアアイテム&爪切り3選【理学療法士が解説】
訪問看護の現場でもよく目にするのが、爪の変形・巻き爪・白癬などの爪トラブル。これらを放っておくと、歩行やバランス感覚にも悪影響を及ぼします。
そこで今回は、理学療法士目線でおすすめしたい【爪まわりのケアグッズ&高性能爪切り】を3つ厳選してご紹介します。
1.【薬用クリアストロングショット アルファ】爪まわりの殺菌・保護に特化したジェル
特徴:
足の爪や指先周りの気になるにおいや白癬予防に特化した医薬部外品の薬用ジェル。さらっとしたテクスチャで塗りやすく、忙しい訪問業務の合間にもサッと使えるのが魅力。
おすすめポイント:
- 有効成分(イソプロピルメチルフェノール)で殺菌・抗菌
- 爪まわりのムズムズ・乾燥対策にも
- チューブ型で携帯性も◎
惜しい点:
- 効果実感までに継続的な使用が必要(最低でも1か月は継続がおすすめ)
2.【木屋 高級爪切り(黒・大)】一生モノの切れ味。職人技が光る逸品
特徴:
創業200年以上の老舗・木屋が作る高級鋼製爪切り。見た目の重厚感に反して、軽い力で「スパッ」と切れる極上の仕上がり。
おすすめポイント:
- 鋼の切れ味が長持ちし、厚い爪にも対応
- 日本製で安心感あり
- ギフトにも最適な高級感
惜しい点:
- 普段使いには少し高価(ですがコスパは抜群)
3.【楽天1位!高品質カバー付き爪切りセット】飛び散らず衛生的、外出先でも便利
特徴:
飛び散り防止カバー、レザー収納袋、さらにガラスヤスリ付きとコスパ最強の高機能爪切りセット。訪問業務のバッグに1つ入れておくと便利です。
おすすめポイント:
- 切った爪が飛び散らず清潔
- ガラス製の爪ヤスリでなめらか仕上げ
- 滑り止めグリップで握力に不安がある方にも◎
惜しい点:
- 切れ味は木屋製品ほどではない(実用性は十分)
比較表:自分に合った爪ケアアイテムを選ぼう!
商品名 | 特徴 | おすすめの方 | 商品リンク |
---|---|---|---|
薬用クリアストロングショット アルファ | 爪まわりの殺菌・抗菌・保湿ケア | 爪白癬・ムズムズが気になる方 | ▶ 見る |
木屋 高級爪切り 黒 大 | 切れ味抜群、長持ちする高級爪切り | 一生モノの爪切りが欲しい方 | ▶ 見る |
楽天1位 高品質爪切りセット | 衛生的で持ち運びやすい高機能セット | 家庭用・訪問バッグに常備したい方 | ▶ 見る |
💡 理学療法士から一言
爪のケアはただの美容目的ではなく、「転倒予防・歩行安定・衛生管理」といった基本的かつ重要な介護・看護の一部です。
日々の訪問業務で利用者さんと接する中でも、「爪が切れてないと靴が履きづらい」「足の痛みで歩けない」といった訴えは少なくありません。
だからこそ、道具選びとケアの習慣化がとても大切。
ぜひ、ご紹介したアイテムをうまく活用して、働くご自身も、ご利用者さんの健康も守っていきましょう!

最後に:自分のケアは、大切な人のケアにもつながる
訪問看護という仕事は、体力も神経も使う分、ご自身の身体のケアがどうしても後回しになりがちです。
でも、足の爪が伸びたままだったり、手元のケアをおろそかにしてしまうと、思わぬ事故や健康トラブルにもつながりかねません。
そんな日々の中で、今回ご紹介したような便利な爪切りやケアグッズを使えば、自分自身の身体を労わるきっかけにもなります。
そしてさらに嬉しいのが――
これらのアイテムは、ご両親やご高齢の親戚・友人へのちょっとしたプレゼントにも最適だということ。
- 「最近、足の爪を切るのが大変そうだな」
- 「手の乾燥が気になるって言ってたな」
そんな小さな気づきから、『あなたの健康を気にかけているよ』という思いも一緒に贈れます。
✔ 自分の身体を大切にしながら、
✔ 周囲の人にも優しさを届ける。
そんな小さな気配りが、仕事でもプライベートでも、きっと笑顔を増やしてくれますよ😊
