重度障害老人健康管理費支給制度は、高齢者の医療費負担を軽減するための制度です。
この制度は、65歳以上の重度の障害を持つ高齢者を対象としています。
主な特徴
対象者:
- 後期高齢者医療制度に加入している65歳以上の方
- 身体障害者手帳1級、2級、または3級を持つ方
- 療育手帳AまたはB1を持つ方
- 精神障害者保健福祉手帳1級を持つ方
助成内容:
- 医療機関での診療時に、医療費の自己負担分が無料になります
- ただし、健康診断などの保険外診療は対象外です
申請方法:
- 必要書類(後期高齢者医療被保険者証、障害者手帳など)を持って、市町村の担当窓口で申請します
- 認定されると、重度障害老人健康管理事業対象者証(シール)が交付されます
- 令和6年12月2日以降 、新規に発行する対象者証について、シール形式から紙に変更されています。引用元
利用方法
- 京都府内の医療機関では、被保険者証と対象者証を提示すると、窓口での支払いが不要になります
- 京都府外の医療機関では、一旦自己負担分を支払い、後で払い戻しの申請をします
京都府以外でも、重度障害を持つ高齢者向けの医療費助成制度が多くの都道府県で実施されています。
具体例をいくつか挙げます:
- 北海道:重度心身障がい者医療費助成事業
北海道では179市町村全てで実施されており、重度の障害を持つ方の医療費を助成しています。 - 大阪府:重度障害者医療費助成制度
大阪府の43市町村全てで実施されており、重度障害者の医療費負担を軽減しています。 - 兵庫県:重度障害者医療費助成制度
兵庫県の41市町全てで実施されており、重度障害者の医療費を助成しています。 - 滋賀県:重度心身障害者医療費助成制度
滋賀県の19市町全てで実施されており、65〜74歳の高齢者や精神障害者も対象に含まれています。 - 福岡県:重度心身障害者医療費支給制度
福岡県の60市町村全てで実施されており、重度の障害を持つ方の医療費を助成しています。
この制度は、名称や詳細な内容が異なる場合がありますが、重度の障害を持つ方々の医療費負担を軽減するという点で共通しています。各都道府県や市町村によって対象者や助成内容が異なる可能性があるため、詳細は各自治体の窓口に確認することをおすすめします。
まとめ
高齢者の医療費は高額になることが多く、長期間に渡ることも少なくありません。必要とされる治療を受けるにあたり、経済的な負担が軽減される制度を活用することは有用になります。
支給には条件がありますが、医療関係者でも全ての助成制度を把握しているわけではありません。
制度について学び、対象者にとって有益な情報提供ができるよう日々勉強することは大切なことだと考えます。