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【自転車訪問スタッフ必見!】24km/h以上はアシストされない!? 電動自転車の限界と賢い使い方

生活の知恵
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訪問看護の現場では、バイクや車だけでなく、電動自転車での訪問が主流になってきています。特に都市部では、渋滞を避けてスムーズに移動できる電動自転車の利便性は非常に高く、体力的な負担も軽減されることから、多くのスタッフに選ばれています。

しかし、「アシスト機能があるからもっと速く走れると思ったのに…」「必死に漕いでも思ったほどスピードが出ない」と感じたことはありませんか?それは、**電動自転車のアシスト機能の“限界”と“仕組み”**を理解していないことが原因かもしれません。

本記事では、電動自転車の基本性能をわかりやすく解説しつつ、安全かつ快適に訪問先まで移動するための注意点を3つに絞ってご紹介します。

日々の移動をより快適に、そして安全にするために、ぜひ最後までご覧ください。


そもそも「電動自転車のアシスト」ってどんな仕組み?

電動アシスト自転車は、ペダルをこぐ力をセンサーが検知し、それに応じてモーターが補助してくれる仕組みになっています。つまり、自転車が勝手に進むわけではなく、あくまで「人力を補助する」のが目的です。

電動アシストの仕組みのポイント

  • ペダルをこぐ=センサーが踏力を感知 → モーターがアシスト
  • アシストの強さ=走行状況とモード(強・標準・エコ)により自動調整
  • こがなければ進まない!(電動バイクとは違う)

さらに、日本の法律では、安全性を確保するために以下のようなアシスト力と速度の関係が明確に定められています。


なぜ「必死に漕いでも」限界があるのか?~アシストの速度制限~

「もっと速く走りたい」と思ってペダルを力強くこいでも、ある速度を超えるとアシストが効かなくなる…それには理由があります。

法律に基づくアシストの速度制限

項目内容
最大アシスト速度時速24kmまで(それ以上はアシスト無効)
10km/h未満の時踏力の2倍までアシスト
10〜24km/hの時徐々にアシストが減少
24km/h超えたらアシスト完全OFF、自力で漕ぐのみ

つまり、時速24km以上で必死に漕いでも、電動自転車はアシストしてくれないのです。これが「限界を感じる」原因です。

平均的な走行スピードは?

電動自転車の平均速度は時速10〜17km程度。アシストがしっかり効く速度域で走ることで、快適性と安全性を最大限活かすことができます。


なぜ“アシストに頼りすぎ”は危険なのか?

たしかに電動自転車は楽です。しかし、それゆえに以下のような誤解や危険行動が起きがちです。

よくある誤解とそのリスク

誤解実際は…
速く走れるから時間短縮できる時速24km超えるとアシストはゼロ、自転車としては重く疲れる
坂道もアシストがあるから安全坂の途中でバッテリー切れ→逆に危険
アシストがあるから楽すぎる長距離や強モード連発でバッテリーの消耗が激しい

このような誤解を防ぐには、電動自転車の特性を正しく理解することが不可欠です。


時速24kmってどれくらいのスピード?~目安で体感してみよう~

「時速24kmまでしかアシストが効かない」と言われても、正直ピンとこない…という方も多いのではないでしょうか?ここでは、時速24kmという速度がどの程度の速さなのかを、身近な例でイメージしてみましょう。

歩行・ジョギングとの比較

動作速度の目安
一般的な徒歩約4〜5km/h
速歩約6〜7km/h
ランニング約10〜12km/h
時速24km速い自転車・マラソン選手の巡航速度

つまり、24km/hというのは「大人が本気でランニングしてもなかなか出せない速さ」。普段の自転車で平地を頑張って漕いだときにやっと届くかどうかのレベルです。

車の速度との比較

・住宅街での車の法定速度は 時速30km
・電動アシスト自転車は、この少し手前までしかアシストが効かない設計です。

つまり、「電動自転車は車並みにスピードが出る」と思っている方もいますが、法律上の制限によってしっかりと制御されているのです。

こんな感覚が「24km/h」

  • コンビニの袋をなびかせながら風を切って走るくらいのスピード
  • 無風の平地でやや前傾姿勢になって本気でペダルをこいだ時の速度感
  • サイクリングロードでスポーツ自転車が「ゆったり流している」くらいの速さ

このように、時速24kmは決して遅い速度ではなく、日常の移動においては十分なスピードです。電動自転車はこの速度域で最も快適に、安全にアシストしてくれるように設計されています。無理にスピードを出そうとせず、「効率よくラクに走る」ことを目指しましょう。



快適・安全な訪問移動のための注意点3選

ここからは、訪問看護で日々電動自転車を使っている皆さんが、安全かつ快適に使うために絶対に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。


① アシスト速度を意識して「頑張りすぎない」

アシストは時速24kmまでしか効きません。これを超えて漕ぐとアシストが切れてただの重たい自転車になります。

ポイント:

  • 無理にスピードを出さず、時速15~20kmを目安に巡航しましょう。
  • 無駄な体力の消耗を避け、次の訪問先でも余裕を持った対応が可能になります。

② アシストモードを適切に使い分ける

アシストモードには「強・標準・エコ」の3種類があります。それぞれに向いているシーンがあるため、場面に応じたモード選びが鍵になります。

モード別おすすめシーン:

モードおすすめの場面
強モード坂道・荷物が多いとき
標準通常の移動(短~中距離)
エコ平坦な道・長距離・バッテリー節約時

③ バッテリー管理を怠らない

バッテリー切れは、最大の敵です。訪問先の坂道や長距離移動中に切れると、重たい車体を自力でこぐ羽目になります。

管理のコツ:

  • 出発前に残量チェックは必須
  • 長距離移動が予想される日は標準かエコモードに切り替え
  • 事業所でのバッテリー予備の管理や充電体制の整備も重要です

よくあるQ&A:さらに納得!

Q1.「24km以上で走れないと困るんですが…?」

→走れないわけではありません。ただし、24km/h以上はアシストが効かない=重たい自転車を漕ぐことになるので、現実的ではありません。そもそも交通量の多い都市部で高速移動は危険なので、適正速度での移動が基本です。


Q2.「坂道で急にアシストが弱まったのはなぜ?」

→バッテリー残量の低下や、強モード使用による一時的な制御が原因です。標準モードでこまめに温存しながら使用すると安定します。


まとめ:電動自転車は“使いこなせば”最強の移動手段!

訪問看護という忙しい現場において、電動自転車は非常に有効な移動手段です。しかし、「速い=効率が良い」わけではなく、ルールを理解し、特性を活かしてこそその力を発揮します

今日からできることを再確認しておきましょう。


本日のまとめ

  1. アシストの限界=時速24kmまで! 無理に速くこがない!
  2. モードを場面で使い分け、体力とバッテリーを温存
  3. バッテリー管理は必須。出発前チェックを習慣に!

訪問先で元気に対応するためには、移動の段階から体力を温存し、安全を確保することが大切です。電動自転車は、正しく使えばあなたの大切な“相棒”になります。明日からの訪問も、快適で安全に走っていきましょう!

オススメの電動自転車について紹介しています。