日本における理学療法士の人数変遷
日本の理学療法士は、1960年代に制度が整備されてから急速に発展してきました。
その人数の変遷を歴史的背景とともに詳しく解説します。
理学療法士制度の誕生と初期の人数
- 1960年(昭和35年): 医学的リハビリテーションが厚生白書で重要な医療部門として初めて言及され、日本の理学療法士制度の基盤が形成され始めました。
- 1963年(昭和38年): 日本初の理学療法士養成校「国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院」が開校。これにより専門教育が開始されました。
- 1965年(昭和40年): 「理学療法士および作業療法士法」が施行され、職業として公式に定義されました。
- 1966年(昭和41年): 第1回国家試験で183名が合格し、日本初の理学療法士が誕生しました。同年、日本理学療法士協会が設立され、会員数は110名でした。
1970年代~1980年代: 大学教育の導入と人数増加
- 1979年(昭和54年): 金沢大学医療技術短期大学部に理学療法学科が新設され、大学教育による養成が始まりました。この時期から養成機関の増加に伴い、理学療法士数も増加していきます。
- 1985年(昭和60年): 理学療法白書が発刊され、社会的ニーズの高まりが明確になりました。この頃には全国的な需要拡大が進み、養成機関も増加しました.
1990年代: 4年制大学教育と専門性向上
- 1992年(平成4年): 広島大学医学部保健学科に理学療法専攻が新設され、4年制大学教育が開始。これ以降、全国で大学教育による養成課程が広まりました.
- 1994年(平成6年): 新人教育プログラムや生涯学習システムが導入され、卒後教育制度が整備されました.
2000年代: 人数急増と多様化
2000年代以降、理学療法士数は急激に増加しました。
- 2003年(平成15年): 理学療法診療ガイドラインが発刊され、多様化する臨床評価基準を標準化する動きが進みました.
- 2013年(平成25年度): 理学療法士数は約110,664人でした。この時期には介護分野やスポーツ分野など、多様な領域への進出が進んでいました.
2020年代: 現在の状況
- 2022年(令和4年度): 理学療法士数は213,735人となり、10年間で約10万人増加しました。この急増は、高齢化社会における介護予防や地域リハビリテーションへの需要拡大を反映しています。
まとめ: 人数変遷と今後の展望
日本の理学療法士は1966年にわずか183名から始まり、現在では21万人以上に達しています。
この急速な増加は、高齢化社会や医療・介護分野でのニーズ拡大によるものです。今後もさらなる専門性向上や国際的な活動への期待が寄せられています。