訪問看護・介護スタッフのための「唇ケア習慣」とおすすめリップ3選

この記事で分かること

訪問看護・介護の現場では、感染症対策のために一日中マスクを着けて働くことが当たり前になっています。
しかしその一方で、「唇が乾く」「ひりひりして痛い」「皮がめくれて話しづらい」といったトラブルに悩むスタッフも少なくありません。

実はこの「唇の乾燥」や「荒れ」は、単なる美容の問題ではなく、仕事の質や集中力にも影響を与える課題です。
唇の不快感を未然に防ぐことで、会話や笑顔に余裕が生まれ、利用者さんとのコミュニケーションにも良い影響を与えます。

本記事では、マスク生活による唇の乾燥・荒れ・かゆみ・ひりひりを防ぐための実践的なケア方法と、医療・介護従事者におすすめの低刺激リップクリーム3選を詳しくご紹介します。

「現場で快適に働きたい」「プロとしての身だしなみを整えたい」という方は、ぜひ最後まで読んでください。

唇の乱れは仕事にも悪影響

日々、患者さんや利用者さんのご自宅を訪問しながらケアを行う訪問看護・介護の仕事。
マスクの着用は感染症対策の基本であり、インフルエンザやコロナウイルスなどの流行期には特に欠かせません。
しかし、そんな毎日の中で意外と多いのが「唇の乾燥」や「ひび割れ」「皮むけ」などのトラブル。

「マスクの中が乾いてひりひりする」「皮がめくれて話すたびに痛い」「口紅を塗る余裕もない」との声をよく耳にします。
唇の荒れやかゆみは、見た目の問題だけでなく、実は仕事のパフォーマンスや集中力にも直結します。

訪問看護・介護の仕事は、人とのコミュニケーションが中心です。
優しい声かけ、自然な笑顔、安心感を与える表情が、利用者さんの信頼につながります。

ところが唇が荒れて痛いと、無意識のうちに表情がこわばり、話すときに違和感が出てしまう。
ひび割れた唇から滲む痛みが集中力を削ぎ、心の余裕も奪っていきます。

つまり唇の不快感は、業務の質の低下にもつながる「隠れた職業ストレス」です。

特に冬場や空調の効いた室内では、空気が乾燥しやすく、さらにマスク内の温度差で唇の水分が奪われやすくなります。
「マスクを外すと一気にパサパサ」「一日が終わるころには皮がめくれている」、そんな方も少なくありません。

このようなトラブルを防ぐためには、日常的なリップケアの習慣化が有効です。
唇は皮脂腺や汗腺がないため、自ら潤う力が非常に弱い部位。だからこそ、外側から保湿成分で守る必要があります。

マスクをつけていると一見湿度が保たれているように感じますが、実際には「乾燥の悪循環」が起きています。

この繰り返しで、唇の表面がどんどん薄く、デリケートになっていきます。
さらに、医療用・不織布マスクは肌触りがやや硬く、唇との摩擦刺激が積み重なることで「ひりひり」「かゆみ」「赤み」などの炎症が生じます。

つまり、マスク生活＝唇の過酷な環境。
だからこそ、働く前や休憩中、寝る前などに、こまめな保湿ケアを取り入れることが重要です。

現場でも使いやすく、唇の乾燥・ひりひりを防ぐおすすめリップを3つご紹介します。
どれも無香料・高保湿・低刺激を意識して選びました。

商品名	特徴	保湿力	刺激の少なさ	使用感	向いている人
ユリアージュモイストリップ	ヒアルロン酸・シア脂など4種の保湿成分。バリア機能重視。	★★★★★	★★★★★	なめらかでベタつかない	乾燥・かゆみが気になる敏感肌
ニベアディープモイスチャーリップ	シアバター配合で濃密なうるおい。長時間しっとり。	★★★★☆	★★★★☆	少し濃厚で保湿長持ち	冬場の外勤や乾燥が強い環境に
TNR リップクリーム	低刺激・軽い使用感。コスパの良さが魅力。	★★★★☆	★★★★★	さらっと塗れて軽い	日常使い・こまめな塗り直し派に