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【解説】日本における『薬』の歴史について

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日本における薬の歴史

日本の薬の歴史は、古代から現代まで多様な変遷を遂げてきました。
以下では、時代ごとの特徴を時系列に沿って解説します。

古代:神話と自然療法

  • 日本の薬の歴史は『古事記』や『日本書紀』に記された神話時代から始まります。少彦名命が医薬の祖とされ、草木や温泉を利用した治療が行われていました。
  • 飛鳥・奈良時代には中国から漢方医学が伝来し、薬草の使用が体系化されました。仏教の影響で僧侶が医療や薬草知識を広めました。

平安時代:宮廷医療と輸入薬

  • 平安時代には宮廷医師が活躍し、日本最古の医学書『医心方』が編集されました。
  • 都には「薬廛(やくてん)」という薬商があり、国産薬草や宋・インドから輸入された薬も取り扱われました。ただし庶民は呪術や身近な草を使用することが多くありました。

鎌倉時代:僧侶による医療普及

  • 鎌倉時代、日本臨済宗の開祖・栄西が茶の薬効を紹介し、『喫茶養生記』を著しました。
    僧侶たちは宋から医術を持ち帰り、諸国で医療を施しながら薬草知識を広めました.

戦国時代:実用的な薬の利用

  • 戦国時代には戦傷治療や滋養強壮のために薬が広く使われるようになりました。武士階級だけでなく一般庶民にも薬が普及しました。

江戸時代:和漢薬の発展と売薬文化

  • 江戸時代初期には輸入薬への依存が大きかったものの、中期以降は幕府による国内産薬種の調査・栽培奨励政策により和薬が発展しました。
  • 富山藩主前田正甫公による「反魂丹」の普及で配置売薬文化が全国に広まり、富山売薬、大和売薬などが盛んになりました。
  • 蘭学(オランダ医学)の導入により、西洋医学も発展。杉田玄白らによる『解体新書』は日本近代医学への突破口となりました。

明治時代:西洋医学の導入と製薬業の始まり

日本における製薬会社の歴史

日本の製薬業界は、明治時代から現代までの約150年にわたり、国内外で重要な役割を果たしてきました。以下では、時代ごとの特徴を詳しく解説します。

明治時代:製薬業の黎明期
  • 輸入薬への依存:明治初期、日本にはまだ合成薬を製造する技術がなく、医薬品は主に輸入に頼っていました。しかし、輸入薬の品質問題が頻発し、国産化の必要性が高まりました。
  • 司薬場の設立:1874年、日本初の国立医薬品試験機関「司薬場」が設置され、品質管理と国産化研究が開始されました。
  • 大日本製薬会社の創設:1883年、官民共同で日本初の製薬会社「大日本製薬会社」が設立されました。この会社は国産医薬品の基礎を築きました。
大正時代:製薬業界の拡大
  • 研究組織の整備:武田薬品工業が1915年に研究部を設立し、新規医薬品開発を本格化しました。
  • 第一次世界大戦の影響:戦争による輸入困難が国内製薬業界を刺激し、国産医薬品開発が加速しました。
昭和時代:戦後復興と高度成長期
  • 戦後の混乱と再建:第二次世界大戦後、日本は医薬品不足に直面しました。小野薬品工業など多くの企業が医薬品製造に本格的に参入し、復興を支えました。
  • 高度経済成長期:1950年代以降、ペニシリンやストレプトマイシンなど新しい抗生物質が導入され、日本国内での製造も進みました。
  • 業界団体設立:1948年には日本製薬団体連合会が設立され、業界全体で品質向上と技術革新を推進しました。
主要企業とその歴史

以下は、日本の主要な製薬企業とその歴史的な背景です。

企業名創業年特徴・功績
武田薬品工業1781年日本最大手。研究部設立(1915年)で新規医薬品開発を本格化。グローバル展開にも成功
小野薬品工業1717年300年以上続く老舗。戦後医薬品製造に本格参入し、抗癌剤「オプジーボ」で注目
中外製薬1925年ロシュグループ傘下。バイオ医薬品と個別化医療に注力
第一三共2005年(統合)がん治療分野で革新的な医療技術を提供。国内外で強い存在感
アステラス製薬2005年(統合)泌尿器科や移植分野で強み。オープンイノベーション推進

まとめ

このように、日本における薬は神話から始まり、中国医学、西洋医学との交流を経て独自に発展し、現代では科学技術によってさらに進化しています。

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