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【保存版】訪問看護を利用するには「訪問看護指示書」が必要です|手続き・費用・注意点をわかりやすく解説

訪問看護
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在宅療養を希望する方やご家族にとって、「訪問看護」は心強い支援のひとつです。

しかし、実際に訪問看護を利用したいと思っても、「どうすれば使えるの?」「お金はどれくらいかかるの?」「医師にどうお願いしたらいいの?」など、はじめは疑問がたくさん出てくると思います。

本記事では、訪問看護サービスを利用する上で**最も重要な「訪問看護指示書」**について、現場の経験を踏まえて丁寧に解説します。


◆ 結論:訪問看護を始めるには「訪問看護指示書」が必須です!

訪問看護は、医療保険または介護保険の制度のもとで提供されるサービスです。
したがって、医師の「訪問看護指示書」がなければ利用できないというルールがあります。

これは、訪問看護が「医療的ケアを含むサービス」であることが背景にあります。医師の判断のもとで行われることが前提とされているため、どのような支援が必要かを記載した指示書が必ず必要なのです。


◆ 訪問看護指示書とは?|内容と目的を理解しよう

訪問看護指示書とは、主治医(かかりつけ医)が作成する医療文書です。

この書類には、

  • どんな疾患があるのか
  • どんな医療的ケアが必要か
  • どのくらいの頻度で訪問してほしいか
  • 特別な注意点(感染症対策、医療機器の有無など)

などが詳しく記載されており、訪問看護師はこの指示書をもとに、利用者様のご自宅を訪問して医療ケアや生活支援を行います。

つまり、訪問看護を行うにあたり「指針」や「安全の担保」となるのがこの書類なのです。


◆ 訪問看護指示書がないと何が問題?

訪問看護指示書がない場合、保険適用で訪問看護を受けることは一切できません
保険の対象外となるため、全額自己負担になってしまいます(非常に高額です)。

また、万が一の事故や医療トラブルが発生した場合にも、「医師の指示を受けていない訪問」は大きな問題となり、事業所側も対応できなくなります。

そのため、訪問看護を正式に始めるには、まず主治医の了承と、訪問看護指示書の作成が欠かせないのです。


◆ 指示書の作成はどうすればいい?|主治医へのお願いの仕方

主治医が訪問看護指示書を作成するかどうかは、あくまで医学的な判断に基づきますが、
実際には、本人やご家族の声を受けて柔軟に対応してくださる医師も多いのが現状です。

🔷 おすすめの伝え方

  • 「家での体調管理が心配で、訪問看護を検討しています」
  • 「介護で困っている場面があり、医療的な視点でのサポートが必要だと感じます」

など、具体的な困りごとや背景を共有すると、医師もイメージが湧きやすく、前向きに検討してくれる可能性が高くなります。

また、「自分で話すのは不安…」という場合は、担当のケアマネジャーに相談するのも有効です。ケアマネジャーが医師に文書で依頼してくれるケースも多々あります。

また、依頼先の訪問看護ステーションから医師に相談してくれるケースもあります。


◆ 訪問看護指示書の費用はいくら?

訪問看護指示書は、作成にあたり**文書料(診療報酬点数:300点)**が発生します。

負担割合実際の負担金額(目安)
1割負担約300円
2割負担約600円
3割負担約900円

この費用は「文書作成料」として、医療機関の会計で請求されます。
指示書の作成にかかる手間や判断の責任を考えると、非常に良心的な金額といえます。

なお、この費用は医療費控除の対象外ですが、お住まいの自治体の医療費助成制度(重度障がい者、乳幼児医療など)に該当する場合、助成を受けられることもあります。


◆ 指示書の期間はどれくらい?

訪問看護指示書の有効期間は最長で6ヶ月です。

しかし、実際には1ヶ月単位での発行が基本です(医師の判断で、2〜3ヶ月単位になることもあります)。
そのため、訪問看護が継続する場合には、事業所から定期的に医師へ「指示書の更新」を依頼します。

更新手続きはすべて事業所が代行するため、利用者様やご家族が毎回医療機関に依頼する必要はありません。


◆ 訪問看護指示書の手続きは誰がするの?

実際の事務的な手続き(依頼や受け取り)は、すべて訪問看護ステーションが行います

以下のような流れになります:

  1. 訪問看護ステーションが医療機関に指示書の作成を依頼
  2. 医師が指示書を作成
  3. 医療機関が指示書を事業所に返送
  4. 事業所が内容を確認し、訪問看護をスタート

このため、ご本人やご家族は「お願い」さえできれば、その後の煩雑な手続きに関わる必要はありません。
事業所と主治医の間でスムーズに連携される仕組みが整っています。


◆ まとめ|安心して訪問看護を利用するために

訪問看護は、医療と生活をつなぐ大切なサービスです。
特に、在宅での療養生活が長くなる方にとっては、訪問看護師が定期的に来てくれることが心の支えになることも多くあります。

その第一歩が「訪問看護指示書」です。

✔ ポイントまとめ

  • 訪問看護の利用には、主治医による指示書が【必須】
  • 書類の作成には費用がかかるが、非常に低額
  • 医師に直接お願いしても、ケアマネジャーを通してもOK
  • 実際の手続きは事業所がすべて対応

訪問看護の利用を検討している方や、ご家族様は、ぜひ一度主治医やケアマネジャーに相談してみてください。
医師も、現場の看護師も、「訪問看護は必要だ」と感じたときに、きっと力になってくれるはずです。


ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
訪問看護の現場から、少しでも安心と支えをお届けできれば幸いです。

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