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健康資産について

訪問看護
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長生きをするという視点を考えると、自分の身の回りのことをいつまでも自分でできることを継続出来る状態、【健康寿命】が重要に感じています。簡単に言えば、病気や介護に頼らずに自分の力で日常生活を送れる年数のことです。
健康寿命と平均寿命について確認し、その大切さを解説していきます。

健康寿命とは

健康寿命は、日常生活に制限なく自立して過ごせる期間を指す重要な健康指標です。
2000年にWHOが提唱したこの概念は、単に長生きするだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに焦点を当てています。

定義と意義

健康寿命は、「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」と定義されています
この指標は、平均寿命から日常生活に制限のある期間を除いたものであり、生活の質を反映する重要な指標となっています。

健康寿命と平均寿命の差

平均寿命は、人が生まれてから亡くなるまでの平均的な年数を表します。
2019年の日本の平均寿命は:

  • 男性:81.41歳
  • 女性:87.45歳

健康寿命と平均寿命の差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を表します。

  • 男性:約8.73年
  • 女性:約12.06年

この差を小さくすることが、より良い生活の質につながります。

出典:https://medical.secom.co.jp/prevent/kenko/column/kenko_c10.html

世界における日本の位置づけ

WHOの2019年のデータによると、日本は世界183か国中、健康寿命が最も長い国として1位にランクインしています

順位国名健康寿命(年)
1位日本74.1
2位シンガポール73.6
3位大韓民国73.1

健康寿命延伸の取り組み

日本政府は「健康寿命延伸プラン」を掲げ、2040年までに健康寿命を男女とも2016年比で3年以上伸ばし、75歳以上とすることを目標としています。この取り組みは、全世代型社会保障の実現を目指すものです。健康寿命の延伸は、個人の生活の質向上だけでなく、医療費や介護費の削減にも寄与する重要な課題です。日々の健康管理と共に、将来の医療・介護に対する備えも重要となっています。

健康寿命を延ばす重要性

健康寿命を延ばすことには、いくつかの利点があります:

  1. 自立した生活を長く続けられる
  2. 医療費や介護費用の削減につながる
  3. 生活の質(QOL)が向上する

健康寿命を延ばすための取り組み

日本政府は「健康寿命延伸プラン」を策定し、2040年までに健康寿命を3年以上延ばすことを目指しています。個人でできる取り組みには以下のようなものがあります:

  1. バランスの良い食事を心がける
  2. 適度な運動を行う
  3. 社会参加や人との交流を続ける
  4. 定期的な健康診断を受ける

健康寿命を延ばすことは、個人の幸せだけでなく、社会全体にとっても重要な課題です。日々の小さな努力が、将来の健康な生活につながるのです。

理学療法士の目線から健康資産について思うこと。

リハビリテーション分野に従事していると、健康資産の大切さについて深く考えさせられます。


訪問看護ステーションでリハビリを提供する場合、病気や怪我、加齢により身体機能、身辺動作能力の低下が生じた対象者に対してサービスを提供しています。
健康資産についてはDIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルールを読んでみて、大切さを実感しています。


元々の利用者さんの生活歴を考えると、身体、認知機能面が低下している利用者さんを知ることができていていも、10年、20年前の利用者の状態、もともとの生活状況、性格などを肌で知ることは難しく、ご家族様からお話しを伺うことになります。
その際、当時は元気であった利用者さんが病気や加齢の影響により、動くことが難しくなっている現状を目の当たりにされているご家族様の心情を考えられていなかったなと反省しました。


リハビリ提供する場合は、介入時点からの未来の生活を安全にする、できることを増やすなど前向き思考でいることが中心に考えています。利用者さん本人、ご家族様への言葉かけも今後の生活に焦点を絞ってお話しすること必然的に多くなります。
しかし、これまでの利用者さん自身の身体能力の低下により、利用者自身が感じているであろう健康資産の大切さや今まで難なくできていた動作ができなくなる不甲斐なさ、悲観的な心情、介護が必要になってしまった怒りの気持ちは考えるものの、その変化を目の当たりにしているご家族様の心情、不安、戸惑いなどご家族様が感じるであろう心情まで配慮できていたのであろうかと不安になりました。

理学療法士としてはまだまだ研鑽できる余地があることが嬉しく感じますが、職責と考えて学んでいきます。

以上、参考になれば幸いです。










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