理学療法士の学習は、学生時代から就職後まで継続的に必要であり、勉強を行うこと自体に大切な面があります。以下に、その重要性の主な理由と対処法をまとめます。
学習の大切さの理由
膨大な学習範囲
理学療法士の学習範囲は非常に広く、以下のような分野を網羅する必要があります。
- 基礎科目:解剖学、運動学、生理学など
- 専門科目:理学療法評価学、運動療法学など
- 精神分野(作業療法士との共通科目)
これらの科目を幅広く学ぶ必要があり、学習量が膨大になります。
知識についても日進月歩の状態であり、新しい知見が日々出てくることもあります。
継続的な学習の必要性
就職後も学習は続きます。
- 医療の進歩に合わせた新しい治療法の習得
- より専門的な知識の獲得
- 日々の自己研鑽
学生時代の学習は理学療法士免許を取得する上で、最低限度の事が多くあります。
アプローチ方法については免許を取得してから色々なものに触れる機会が増えます。
具体的には、ボバース、認知運動療法、ボイタ法、オステオパシーなどがあります。
入職先によっては特定のアプローチ方法に特化した講習会や勉強会を行っているところもあります。
研修費を年間で支出してくれるところもあります。
実践との結びつきの難しさ
学んだ知識をすぐに臨床で活用することは難しく、時間がかかります。これは特に新人理学療法士にとって大きな課題となります。
もちろん介入することで、身体機能や動作能力の改善、向上や感謝の言葉をいただくこともあり、働きがいを感じることもあります。
課題としては、上手くいかない場合の対応方法です。先輩に聞く、新たな知見をインプットするなどさらなる学習が必要になります。
プライベート時間の圧迫
業務終了後や休日に学習時間を確保する必要があり、プライベートの時間が削られがちです。
業務時間中に学習することができると一番良いのですが、業務時間は訪問や介入を行うことが多いため、難しいことが多いです。研修の時間が確保されていても、事業所から学習内容を提示されることが多く、自分のやりたい学習をすることは難しいです。
研修についても土曜日、日曜日に開催されるため、プライベートの時間がさらに削られます。
対処法
- 計画的な学習:優先順位をつけて効率的に学習を進める
- 継続的な小さな努力:毎日少しずつ学習を積み重ねる
- 実践との結びつき:学んだ知識を臨床で積極的に活用する
- 同僚との情報共有:勉強会や症例検討会に参加し、知識を共有する
- ワークライフバランスの維持:無理のない範囲で学習を進め、休息も大切にする
まとめ
理学療法士の学習は確かに大変ですが、患者さんの回復に貢献できる喜びや自身の成長を実感できる素晴らしい職業でもあります。大変さを乗り越えることで、より専門性の高い理学療法士として成長することができます。
以上、参考になれば幸いです。