理学療法士資格は国家資格に該当しており、資格の取得には以下のような手順になります。
資格取得の流れ
- 養成校への入学
理学療法士の国家試験受験資格を得るには、指定の養成施設で3年以上学ぶ必要があります。
養成校には以下の種類があります:
- 4年制大学
- 3年制短期大学
- 専門学校(3年制または4年制)
- 特別支援学校(視覚障害者対象)
- 必要な知識と技術の習得
- 一般教養科目
- 専門基礎科目
- 専門科目
- 臨床実習
これらを通じて、理学療法に必要な知識と技術を身につけます。
- 国家試験の受験と合格
養成課程を修了後、厚生労働省が実施する理学療法士国家試験を受験します。
試験は例年2月下旬に行われます。
- 筆記試験(一般問題と実地問題)
- 口述試験
- 実技試験
国家試験の合格率は年度によって異なりますが、おおむね70〜90%程度です。
- 厚生労働大臣による免許交付
国家試験に合格すると、「理学療法士及び作業療法士法」に基づき、厚生労働大臣から理学療法士の免許が交付されます。
注意点
理学療法士は医療やスポーツ分野だけでなく、予防医療の分野でも需要が高まっており、活躍の場が広がっています。資格取得には時間と努力が必要ですが、人々の健康と生活の質の向上に貢献できるやりがいのある職業です。
まとめ
一般の大学などから編入する方法もありますが、多くの方が理学療法士になるために入学することが多い印象です。
3年制のカリキュラムでは授業の進行速度が早く、ついていくことに努力が必要になります。
4年制であれば授業のゆとりがあります。しかし、1年多く学校に在籍しなけらばならず、実務経験としては1年遅れをとる形になります。ここは、個人の考え方が大事になるのかなと思います。
待遇については大手医療機関は新卒採用時に大学卒業であれば基本給が高くなる印象です。
セラピストとしては、経験と知識量が大切になること、研鑽を積んで行くことで知識や技術習得の挽回は十分可能です。理学療法士の資格はあくまでも仕事としてはスタート地点になります。
資格を習得してからも、日々勉強することが大切になります。
専門理学療法士や認定理学療法士という認定を日本理学療法士協会が行っています。残念ながら、これらの認定を持ったとしても診療報酬には反映されないことが現在の制度になります。
しかし、認定を受けることで資格手当を出してくれる職場や研修会の開催を行いやすくなるなど利点も存在します。
以上、参考になれば幸いです。