結論:利用者様を多角的に把握し、能動的に行動することが大切。
直近の職歴は、訪問看護ステーションにて9年目になります。
今までは、急性期病院、デイケア、訪問リハビリ、通所リハビリ(デイケア)、介護老人保健施設に勤務していきました。その職歴の中で、施設と在宅でのリハビリテーションの提供の目指す方針が異なるのではないかと感じたので記載していきます。
病院など医療機関でのリハビリテーションについて
医療機関でのリハビリテーションでは、機能回復、在宅復帰など明確な目標があります。対象様も自宅に戻る、病院にいつまでもいたくないとの意欲も高く、モチベーションも高い状態になります。また、身体機能の回復やできなくなった動作能力の改善を感じる頻度も多く、周囲にリハビリテーションに取り組む対象様の姿に喚起されるなど集団心理も働きやすく感じます。
在宅でのリハビリテーションについて
在宅でのリハビリテーションについても、機能回復と言う観点は大切です。
しかし、在宅生活を継続するためにあらゆる手段を講じることも大切だと思います。
例えば、ベッド、杖、歩行補助具の選定から高さなどの調整、部屋の中の位置を調整する調整など環境面への介入も必要です。
利用者様だけでなく、介護者であるご家族様の負担が軽減し、継続して在宅での生活が送れるような対応、言葉かけなど、リハビリテーション以外の支援も大切に感じます。特に継続した介護のためにはご家族様のストレスの解消や息抜きをするための短期入所サービスがあります。
介護のために離職するご家族様もいらっしゃいますが、24時間つきっきりの介護は長期間になると、ストレスを感じることも多いため、離職する前に担当のケアマネジャー様に相談することをオススメします。
在宅生活において、問題や課題が生じた場合には担当者1人ではなく、看護師、ケアマネジャー、福祉用具業者、主治医達と情報の共有し、チームとして対応する必要もあります。
まとめ
個人的な経験から、医療機関でのリハビリテーションと在宅でのリハビリテーションの違いを掲載してきました。
どちらが上か、下かではなく、それぞれの特徴があると思います。
自分にあったリハビリテーションの分野に取り組んでいただければと思います。