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訪問看護ステーションで働くバイクスタッフのための「ガソリンの漏れを防ぐ、正しい入れ方と注意点」

生活の知恵
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バイクは私たちの仕事に欠かせない大切な「相棒」ですよね。
その相棒を長く安全に使い続けるには、日々の点検と正しいガソリン給油が重要なポイントになります。

特に、ガソリンの「入れ方」はシンプルに見えて、思わぬトラブルや事故につながるリスクをはらんでいます。
本記事では、ガソリンの正しい入れ方、気をつけるべき注意点、そして「入れすぎ」によって起きるデメリットを詳しくご紹介します。


1. なぜガソリンの入れ方に気をつける必要があるの?

バイクは、クルマに比べてタンク容量が小さく、構造もシンプルです。
そのため、少しの誤差や操作ミスが、走行性能や安全性に大きく影響する可能性があります。

たとえば、

  • 「満タンにしたつもりが漏れてズボンが濡れた」
  • 「ガソリンが吹き出して手にかかった」
  • 「給油直後、タンクから変な臭いがしていた」

などの経験はありませんか?
こうしたトラブルは「ほんの少し入れすぎた」「傾けた状態で給油した」など、
ちょっとした不注意や勘違いが原因であることが多いのです。

訪問看護では、時間も限られていてつい急いでしまう場面もあるかもしれませんが、
給油時の数分の丁寧さが、自分の安全とバイクの寿命を守ることにつながります


2. 給油時に守りたい基本ルール

バイクを完全に停止し、垂直に立てる

給油時はサイドスタンドではなく、できるだけセンタースタンド(または直立)で立てるのが理想です。
傾いているとタンク内の空間に偏りが出て、給油量が不正確になったり、入れすぎになったりするリスクがあります。

給油口周辺を確認し、異物やゴミがないかチェック

タンクキャップを開けたら、異物や汚れが入り込んでいないかも確認しましょう。
ゴミや水分が入ると、エンジントラブルや燃料系統の詰まりの原因になります。

ノズルはまっすぐ深く差し込む(口の内側に触れさせない)

ガソリンスタンドのノズルを使うときは、ノズルをできるだけ深く差し込み
給油口の縁などにガソリンがかからないよう気をつけてください。


3. ガソリンを「入れすぎた」場合に起きる6つの問題

給油中、スタッフの中には「時間がないから満タン以上に入れておこう」と思って
ぎりぎりまでガソリンを足す方がいるかもしれませんが、これは非常に危険です。

① ガソリンが吹き出して皮膚や衣服に付着する

給油後、熱くなったバイクの金属部分(特にタンク)でガソリンが気化・膨張すると、
**キャップやタンクの隙間からガソリンが「吹き出す」**ことがあります。

これにより、

  • 衣服が濡れる
  • ガソリン臭が消えない
  • 引火の危険性

などの重大リスクが生じます。

② 熱膨張によりタンク内の圧力が上がる

タンクいっぱいにガソリンを入れると、空気の逃げ場がなくなり
内部圧力が上昇してしまいます。

最悪の場合、

  • タンクが変形
  • 燃料系統の不調
  • 圧力バルブからの漏れ

などの症状につながる可能性があります。

③ 給油口からのあふれによる塗装・部品の劣化

ガソリンは塗装やゴム部品に非常に強いダメージを与える液体です。
タンク周りに漏れたガソリンがついたままになると、塗装がはがれたり、部品が劣化する原因になります。

④ センサーやパッキンへの影響

現代のバイクには燃料センサーや安全バルブなどの電子制御部品が使われています。
これらにガソリンが触れると、センサーの誤作動や電気系統のトラブルにもつながることがあります。

⑤ 無駄な消費・燃費の悪化

ギリギリまでガソリンを入れても、実際に使える容量は同じです。
むしろ、燃焼効率が悪くなり燃費が落ちることもあるため、入れすぎは意味がありません。

⑥【重要】温度上昇による“吹き出し現象”

バイクのタンクは金属製が多く、夏場や長時間走行時には高温になりやすいです。
この熱によってガソリンが気化・膨張すると、タンク内に余裕がないと気化ガスが膨張してキャップからガソリンが漏れる・噴き出すといったことが起きます。

バイクの下から垂れるように漏れるため、ガソリンが地面に付着し、トラブルになってしまいます。

これが、**「ズボンが濡れた」「ガソリン臭がする」**といった現象の正体です。
このような状態で点火プラグやマフラーにガソリンが接触すると、引火・火災という重大事故になるおそれもあります。


4. 給油時のベストなタイミングと適量とは?

では、実際にどれくらい入れればいいのか? 以下のポイントを参考にしてください。

【給油タイミング】

  • タンク容量の1/4〜1/5になった頃が目安(例:5Lタンクなら残り1L前後)
  • 走行前の「時間に余裕があるとき」に入れるのがベスト

【給油量】

  • タンクの8分目〜9分目程度を意識する
  • ノズルの“自動ストップ”で止めるのが基本(それ以上は入れない)

5. まとめ:ガソリンの扱い一つで、安全も寿命も変わる

給油は「ただの補給作業」ではなく、安全な訪問業務のための第一歩です。

  • ガソリンは満タンにしすぎない
  • 入れるときは直立・ゆっくり・慎重に
  • 吹き出しや漏れの危険性を正しく理解する

この3点を意識して、これからも安心・安全な訪問活動を行っていきましょう!


さいごに

実際の現場から「夏場にガソリンが吹き出した」「ズボンが濡れて気づいたらかぶれていた」といった声もありました。
誰にでも起こりうる現象なので、この記事をきっかけにバイクの扱いについて注意して安全運転で業務を進めていきましょう。